家族で巡る群馬旅、宿泊・滞在編!
家族をグリーンシーズンの丸沼高原スキー場に連れていきたくて企画した今回の夏旅行。「ついでに温泉でも…」と軽い気持ちで選んだ【環湖荘】でしたが、これがめちゃめちゃ大正解でした!
楽天トラベルサマーSALEを利用した宿泊予約で、家族3人・一泊二食付きプランの料金が、なんと合計32,076円!大人1人当たり、1万円ちょっとという破格の値段。
最初に言っておくと…賑やかな観光地や利便性、至れり尽くせりのサービスを求める人、あるいは最新設備やバリアフリー、極度の虫嫌いといった方には向かないお宿かもしれません。
しかし、圧倒的な静寂と大自然が広がり、「なにもない贅沢」を心から堪能できる人にとっては、これ以上ない至高の秘境宿になるかも。
本記事では、館内や客室の雰囲気、温泉、お食事など、環湖荘の魅力と我が家の滞在の様子をたっぷりお届けします!
丸沼温泉 環湖荘【基本情報】

- 群馬県利根郡片品村東小川4658-7
- 0278-58-2002
- 冬季休業
営業期間は4月下旬から11月中旬まで - 丸沼温泉 加水・加温・循環一切なしの完全な源泉かけ流し温泉
今回は群馬県側から車で向かいましたが、公共交通機関を使ってアクセスすることも可能です。
その場合は、群馬県鎌田と栃木県日光湯元温泉をつなぐ関越交通バスを利用して「丸沼温泉環湖荘」で下車。ただしこの路線は、季節限定かつ土日祝のみの運行のため、運行スケジュールの確認を事前にしっかりしておきましょう!

環湖荘の目の前には丸沼が広がり、100年以上の歴史を持つ釣り場としても有名です。滞在中も釣り人の姿が途絶えることはなく、その人気の高さが伺えました。
入漁に関しては、全面的に管理をしている環湖荘ホームページをご確認ください。
気品と重厚感のある入口に、ほんのり圧倒…!

標高1,430mの特権!エアコンいらずの客室「湯沢館」
環湖荘には大きく分けて、丸沼を望める「丸沼館」と、森林側に面した「湯沢館」の2つの棟があり、今回は後者の「湯沢館」に宿泊しました。
湯沢館・客室
環湖荘の特徴として、お布団はセルフサービスです。
最初から人数分のお布団が出されているため、旅行サイトやHPで見るお部屋のイメージ写真よりもやや狭い印象を受けますが、大好きだった湯治滞在を彷彿とさせるスタイルで私は好き!
お布団敷きでスタッフの方が訪れることもないので、気兼ねなくプライベートな時間を満喫することができます。


ひとつ気になる点として挙げておきたいのが、部屋に入った時に感じる、古い木造特有の湿気を含んだこもったにおい。
環湖荘の湯沢館は、昭和8年(1933年)の創業当時からの歴史を持つ、かなり年季の入った建物ということで、致し方ない部分もあります。
2001年に改築された新館の「丸沼館」なら、においもだいぶ抑えられているのではないかと推測されるので、もし次回宿泊する機会があればそちらを選びたいなと考えています。


広縁にくつろぎながら、何の気なしに広げた宿のご案内ファイル。環湖荘や丸沼の歴史に関する様々な記事のスクラップで、これがとても興味深かった!
現在の金精峠が開通する遥か昔、人々は栃木県側からの険しい山道を徒歩で越えて、この丸沼に釣りに訪れていたそうです。
大正時代に結成された日本最古のフライフィッシングクラブ「丸沼鱒釣会」の初代会長は、第24代内閣総理大臣を務めた人物。貴族院議員や政治家、皇族たちがこぞって集まる「大人の社交場」となっていたとか。
私は今回、群馬の山奥にある、鄙びた、ただの温泉宿だという認識で予約を入れたのですが、そうではなかったみたい…。このスクラップされた記事を読み、環湖荘のエントランスで感じた気品の合点がいきました。
母が歴史ロマンに浸っている一方で、息子は宿に着くなりテレビゲーム!この夏はずっとスマブラです!

湯沢館・共用施設

湯沢館のお部屋には、トイレ・洗面所はありません。
各フロアにある、共用施設を利用します。

洗面台もトイレも、とっても清潔です。


自由に使える電子レンジもありました。
これは便利!



温もりある調度品が彩る館内と美しい丸沼湖畔散策
雨が降りださないうちに、まずは丸沼湖畔を歩きます。

丸沼湖畔散策
シラカバの木々が雨にしっとり濡れている様子も、どこか幻想的で美しいなと。
今年は全く山に行けていないので、心が洗われるよう。

息子と丸沼湖畔へ。
こんなお天気でも、次から次に釣り人が。お天気が悪くても、釣りには関係ないのかな?



環湖荘の敷地内には食事処「丸沼湖畔亭」があり、日帰り利用も可。
メニューを見ると、道の駅より意外とリーズナブルでは・・・!?


センスが光る館内の調度品と売店
そっと空間に溶け込むような、優雅なインテリア。


華美になりすぎず、居心地の良さとのバランスが丁度良い!

館内には、お土産を取り扱う売店もあります。
このお魚の置物が可愛かった~!

環湖荘の所在地は、群馬県片品村のはずですが、お土産物のほとんどは栃木県のものばかり。
それと、観光地によくある子供向けキーホルダーがたくさん売られています。
館内のセンスが良かっただけに、売店の雑多感はやや驚き。


個人的には、淡水魚に関連したインテリアやグッズがもっとあったらいいな~なんて思いました。置物の他にも、手ぬぐいとか淡水魚のマグネットとか!(釣りはしないけど、そういった小物は欲しい!(笑))


加水・加温・循環一切なし!湯量豊富な丸沼温泉と虹ます風呂
丸沼温泉環湖荘より https://www.marunuma.com/ 虹ます風呂
環湖荘の温泉は、加水・加温・循環・消毒が一切されていない、源泉100%かけ流し!
泉質は、単純温泉(中性低張性高温泉)で、肌への刺激が少なくて、湯あたりもしにくいため、じっくり入浴を楽しめます。
名物の「虹ます風呂」は、本物のニジマスが優雅に泳ぐ水槽を眺めながら入浴できるという、かなりユニークなお風呂!開放的な高い天井と、左右の巨大な三角窓から光が差し込む様子はとても美しく、こんこんと湧き出る温泉のパワーを心ゆくまで堪能して、贅沢な時間を過ごせました。
二つの家族風呂
宿泊者が無料で利用できる2つの家族風呂があり、もちろんこちらも、加水・加温・循環一切なし!
事前予約の必要はなく、入口のドアが開いていれば「空いているサイン」となります。

しゃくなげの湯は熱め、みずばしょうの湯はぬるめになっています。
じっくり長湯がしたかったので、ぬるめのみずばしょうの湯へ。
こじんまりした浴室なので、常にお湯がオーバーフローし続けているようです。
なんて贅沢!!!


案の定、湯船に浸かると同時にザバーッとお湯があふれ出します。
大浴場やしゃくなげの湯と比べて、多少ぬるいといった感じ。
流れるお湯を見つめて「はぁ~」と思わず息が漏れます。じんわりとお湯に包み込まれるような一体感は、クセのない泉質だからこそ。
環湖荘からほど近い丸沼高原スキー場にある「座禅温泉」は、お湯が赤茶色に濁る特徴的な泉質で、スキー場を越えた向こう側にある「日光湯元温泉」ではエメラルドグリーンの硫黄泉。少し場所が違うだけで、こうも泉質に差が出てくるなんて面白いですね。
夕食:山女(ヤマメ)の塩焼× 地酒「武尊の雪」を楽しむ
特に息子が楽しみにしていた夕食の時間♪
というのも、串打ちされた川魚の塩焼きが食べてみたいのだとか。

決められた席に着くと、茶わん蒸しや天麩羅などが運ばれ、手際よく配膳が進んでゆきます。食事の終盤に出されがちな「ご飯と汁物」についても、このタイミングで一緒に用意してよいかを聞かれます。
お酒を飲んでいても白米は外せない私にとって、願っていもない提案(笑)!なんなら、白米はチェイサーだと思っている節すらあるw
秘湯の一軒宿らしく、派手さはないものの、素材の味を活かした、滋味深く、丁寧さが光る料理に舌鼓♪

中でも印象に残っているのが、ご飯(白米)と山女の塩焼き!
ご飯(白米)は、つやつやでふっくら!炊き加減も最高で、ビックリするほど美味しかった!お品書きには「岩手県産こしひかり」とあるぐらいなので、あえて地元の素材を使わない判断には、きっと深いこだわりがあるのかも。お米そのもののスペックも高そうですが、それ以上に、炊き方や水へのこだわりもありそう。
主人は2杯、私ももちろんおかわりをお願いしてしまいました(笑)


山女の塩焼きは、炭火でじっくり焼かれた皮目がパリッとしててとっても香ばしい!絶妙な塩加減も最高でした。これには息子も大満足!
そして母は、ヤマメの上品な身の旨味をかみしめつつ、日本酒をいただきます♪
日本酒「武尊の雪」(永井酒造)


主人は瓶ビール、息子はウーロン茶を選び、私はやっぱり日本酒!
どれも味わったことのない「飲み比べ3点セット」にも惹かれましたが、この中で唯一、熱燗・常温と飲み方まで案内のある「武尊の雪」が気になる…!
これはきっと、裏方にファンがいるに違いない…と読み、武尊の雪(常温)をお願いしました。
後程知ったのですが、
武尊の雪は、午前中に訪れた「永井酒造」の日本酒でした。

武尊の雪は、現在一升瓶のみの生産で、群馬県の利根沼田地域を中心に流通しているそうです。永井酒造の公式ホームページを探しても「武尊の雪」は見つからず…。地元の飲食店や酒屋、旅館などでしかお目にかかれない、ある意味レアな一本だとか。
これまでに永井酒造の日本酒は3銘柄ほど味わったことがあり、華やかさや旨味の方向性が自分の好みとは少し異なるように感じていたのですが、「武尊の雪」はちょっと違った!
米の旨味やコク、やわらかな水のまろみを、心地よい辛口でキレイに引き立ててくれます。
食中酒としてもかなり万能。肩ひじ張らずに、気楽に楽しめる美味しさが素敵。それとやはり、常温チョイスは正解!機会があったら、ぜひ熱燗もいただいてみたいですね!
朝食:定番の和定食
2日目は、朝から雨が降ったりやんだり。
朝風呂で目を覚ましてから朝食へ。

夕食から引き続き、ご飯(白米)が美味しい!
だし巻き卵は甘めで、川魚の甘露煮は頭からいただけて骨まで柔らかい!
サラダにかかっていたドレッシングも美味しかったな~!

ごちそうさまでした!
環湖荘 一泊二日のまとめ
旅行中の二日間は雨が降ったりやんだりとあいにくのお天気でしたが、振り返ると充実感でいっぱい!そう感じられるのは何より環湖荘での滞在が素晴らしかったからだと思います。
特に丸沼の、圧倒的な美しさ!
大自然がひっそりと育み、人の手が加わってもなお守り続けられた、稀有な美しさをたたえる湖畔。だからこそ、環湖荘での時間がこれほどまでに深く心に残ったのだと思います。
最後に、
環湖荘スタッフの方々の、つかず離れずの絶妙な距離感とそのセンスにはとても感動させられました。余計なものをそぎ落とし、「引き算の美学」を具現化したような上質なおもてなしが、この丸沼の美しい自然環境と深く調和しているように感じられました。きっとまた来年も!心に残る滞在をありがとうございました!


旅行2日目はあいにくのお天気で、写真の撮れ高はほぼゼロ!(笑)
その代わりに、いろいろなお土産を購入したので、次回の記事で詳しく紹介しようと思います。
ということで【群馬・丸沼高原】家族旅行(後編)へ続きます!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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