高度順応も兼ねた御庭・御中道散策後、満を持してはじめての富士登山へ。
コース概要 (吉田ルート)
- 2025年7月11~12日 一泊二日
- スタート・ゴール 五合目
- 入山料 4000円
- 宿泊:七合目トモエ館

今回も公共交通機関(富士急行線・富士急バス)を使ってアクセス。
その詳細に関しては、こちら↓のアクセス欄をご覧ください。
吉田ルートを選んだ理由
富士山には山頂に至る4つのコースがあります。

今回ははじめての富士登山というこで、アクセスの良さや山小屋の設置状況を考えると、やはり登山者数が最も多い吉田ルートが無難だろうと思い決定しました。
登山ルートの検討以外にも、富士登山に関するあらゆる情報が網羅された「富士登山オフィシャルサイト」はとても便利!
富士登山の際には必ず「富士登山オフィシャルサイト」を確認するようにしてください。
富士登山 1日目 五合目~七合目トモエ館
今年から富士登山の通行料は4000円に。
事前決済した画面を受付で見せ、リストバンドをもらいます。
通行料支払窓口隣のテントで諸条件のクリアと引き換えに木札もGET!私はヘルメットの持参で引き換えてもらいました。



ゲートからしばらくはとてもなだらかな下り坂。お馬さんに乗った観光客の方が通り過ぎてゆきます。いいな~楽しそう!



六合目の安全指導センターに着くと、いよいよ富士登山らしい雰囲気に。
天気は曇り。ほぼ何も見えない!
急がないをモットーにゆっくり歩く…

そして思う…想像より辛いと!(笑)
まさしく修行のような道中!

曇り空ですがそれでも太陽の存在感は大きく、熱波がジリジリと暑い💦
七合目 トモエ館到着(12:06)

実は今回の富士登山、出発の15日前に急遽行ける見込みがたち、そこから山小屋を予約。本当は8合目で泊まりたかったけれど、やはりどの宿も満室。七合目トモエ館にひとつだけ空室があり、これは見えないなにかの計らいと、ソッコーで予約した経緯がありました。
山頂での御来光には全く興味がないのですが、調子のよい一日目にもっと標高を稼ぎたかった気持ちが強く、二日目への不安が…。しかし結果的には悪い選択ではなかったなと思っています。
良かった点はこの3つ
- 無理のない高度順応
- 最も暑い日中の行動時間減少
- 八合目付近での静かな御来光
この中でも特に②! 振り返ると、とにかく私は1日目の暑さが辛かった。2日目は2:40頃に出発したのですが、とても涼しく快適で調子が良かったです。また吉田ルートは、五合目以上であればルート上のどこででもご来光を見ることが可能なので、静かに8合目付近でご来光を拝むのもありだと感じました。
さて、トモエ館に到着後は狙っていたアレを…


そう、七合目トモエ館名物 クリームパンとチャイ♪
まだありました~!

「どうせ山小屋クオリティー」と侮るなかれ!
ちゃんとしっかり美味しくてビックリしました!!! 優しい甘さのクリームが程よくぎっしりで、しっとりやわらかなパンとの相性抜群!
なにやら、富士吉田市で有名なパン屋と提携して作ったオリジナルパンだそう。そりゃぁ美味しいわけだ!トモエ館の営業期間しか食べられないことから「幻の富士山パン」とも呼ばれているそうです。ちなみに、八合目トモエ館ではアンパンを販売しているみたい。いつか食べてみたいものですね!
チャイも美味しかった~♪



七合目トモエ館に滞在した様子は別記事でまとめていますので、こちらをご覧ください。
七合目トモエ館 滞在記 coming soon!
富士登山 2日目 御来光と登頂・お鉢巡り
富士登山2日目。2:30起床、2:40に出発しました。
もちろん外は真っ暗。七合目トモエ館から先も岩場が続くようなので、ヘルメットとヘッドライトを装着。寒さはそこそこ、メリノウールの長袖インナー+半袖の装いが丁度良かった。
今回の富士登山で実際に準備した装備・服装に関しては、また別記事で。
初めての富士登山 持ち物リスト&考察 coming soon!
日の出は4:40頃ですが、3時あたりから徐々に空が白んでくるので、完全に真っ暗な中での登山はわりとわずか。



前述した通り、1日目とはうってかわり、涼しい中での登山だったのでとても快適&快調!夜間登山は危険もありますが、富士山においては十分メリットのある選択肢だと個人的には思いました。
そして、本八合目トモエ館付近で御来光の瞬間を迎えます。

おおぉ!

やはり富士山での御来光は特別な意味のある、神聖なものなんだなと感動しました。
富士山(3776m)初登頂&お鉢巡り
「富士登山で一番辛い区間は?」と聞かれたら、私はやはり9合目!
ただこれ、どこに宿泊するかで感じ方も変わってくるのかなと思います。1日目の御庭・御中道散策が功を奏したのか、高山病にはならなかったものの、9合目以降はいよいよ空気の薄さを実感し、少し身体が重い気がしました。
二つ目の鳥居をくぐったら山頂…

そしてついに、無事登頂しました!

感無量です!


お鉢巡りに出発です。今回はなんとなく反時計回りに。するとラッキーなことに…

ブロッケン現象に遭遇!縁起が良くてめでたい!


雲が厚く、お鉢周りの半分は景色が望めませんでした…残念。
剣が峰では渋滞が発生!私は…並ばないかな(笑)
剣が峰通過後は、とんでもなく滑る砂の斜面に悪戦苦闘w


静岡側に着くと、雲がとれて下界がちらほら。
火口の迫力がすごい!

お鉢巡り、とっても楽しいですね。
そしてひとつ、うっかりミス…日本最高峰にある郵便ポストに投函しようと絵ハガキを用意していたのに、通り過ぎてしまった!w 富士宮ルートの合流地点に郵便局があるので、投函したい人は忘れずに!これは…リベンジかな?!笑


五合目へ下山
五合目に向けて下山開始。
富士登山オフィシャルサイトでは特に、砂走り・大砂走りを下る場合にスパッツの着用を勧める書き方をしています。今回、ハイカットの登山靴+長ズボンの装いだったためか、スパッツを着用せずとも問題ありませんでした。
歩き方や個人差もあるかと思いますが、ショートスパッツ程度なら大した荷物にもならないので、あって損はないと思います。


富士山の天気は非常に変わりやすく、晴れているかと思ったらあっという間に霧の中…。視界がゼロになる瞬間もあって、ちょっと怖かったです。
それと、普段はストックを使わないのですが、今回は下山のためにストックを一本用意。これがとても役に立ちました。
膝に不安のある人は、ダブルストック推奨かと!

シェルターが見えてきたら、あともう少しで6合目!
無事に5合目へ戻ることができました!

お土産は、五合目 富士山みはらしで購入できる、富士山に詳しくなれるトイレットペーパー!かさばるのが難点ですが、とても面白いなと。
ただ、小1の息子にみせたら「まだ漢字が読めないから、う○ちのあとに「ここ読んでー」ってトイレに呼んでいい?」と聞かれ、ダメとは言えなかったものの忙しい朝にそれはまずい…と、まだトイレに設置できずにいます(笑) 夏休みに入ってからかな!

感想・まとめ
九合目あたりを登っている時は「富士登山、二度目はないかもな」と心底思っていたのに、下山してしばらくすると「他のルートはどうなっているんだろう」と登りたい意欲が湧いてくる不思議…(笑)
きっと九合目にいたときは、低酸素がゆえに生存本能が異常を感知した防衛反応だったのかもと今なら思います。
富士登山にまつわる有名な言葉に「一度も登らぬ馬鹿 二度登る馬鹿」がありますが、私は積極的に「二度登る馬鹿」を目指して、またいつかの機会に備えたいですね。
富士山の雄大なスケールを肌で感じられる富士登山、少しでも意欲があるのなら、是非一度は挑戦して欲しいなと思います。ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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