八島ヶ原湿原・車山 霧ヶ峰キャンプ場 テント泊

登山日記

2025年、2回目のテント泊登山は百名山にも数えられる霧ヶ峰へ!

今年はそこまで歩き込んでおらず、テント泊装備を背負って本格的な登山ができるとは思えなかったので、起伏はそこそこに楽しめそうなコースを選んでみました。

では、秋の空気漂う霧ヶ峰へ!

コース概要・アクセス

  • 2025年9月27-28日 一泊二日
  • アクセス方法 電車&バス
  • 1日目:沢渡バス停→霧ヶ峰キャンプ場(泊)
  • 2日目:霧ヶ峰キャンプ場→車山高原
  • 総距離 21.4km

JR上諏訪駅からアルピコ交通 路線バス

霧ヶ峰に向かうためJR上諏訪駅へ。

上諏訪駅霧ヶ峰口(東口) 改札

バスはJR上諏訪駅の諏訪湖口(西口)から発車。

諏訪湖口(西口)方面に出られる改札はないので、霧ヶ峰口(東口)改札を出たら右手にある歩道橋を渡り、諏訪湖口(西口)へ。

9:35発 霧ヶ峰線・八島湿原線の路線バスに乗車。乗車人数が多かったため、臨時でもう一台バスが出ることに。

上諏訪駅諏訪湖口(西口)

10:14頃 沢渡バス停に到着。

余談ですが…2025年3月、長野の路線バスで利用できるICカード「KURURU」にSuica機能がプラスされるリニューアルがあったそうで、アルピコ交通でもICカード精算ができるようになったとか。今回はこの情報を知らなかったので現金を用意してしまいましたが、次回はICカードかな!

沢渡(さわたり)バス停到着!
八島湿原を目指して進む


1日目 八島ヶ原湿原から蝶々深山・霧ヶ峰キャンプ場へ

初秋の八島ヶ原湿原・物見石・蝶々深山

沢渡バス停から八島ヶ原湿原への道のりは、ゆる~く登ったり下ったりの繰り返しでテント泊装備の重さに慣れるのにちょうどよい勾配でした。湿原らしい木道を進みながら八島が池を目指します。

旧御射山神社
八島湿原へむかう木道
八島が池

日差しが強かったものの、吹き抜けていく風は確かに秋。

赤や黄色の草もみじに、季節の移り変わりを感じます。

草もみじの奥に見える山並みがこれから向かう蝶々深山や車山。見晴らしの良い開放感がゆえに歩き通せるか心配になる(笑)

八島ヶ原湿原東側にあるバイオトイレ。中もキレイ。ただ、ここの協力金箱が盗難にあったそうで、未だ設置されていません。

八島ヶ原湿原東側のバイオトイレ

バイオトイレあたりから物見山へ向けて、徐々に傾斜が強くなっていきます。ぬかるみやすく、滑りやすい道のようで、特に下山で通過する際は少し注意。

物見石
物見石のピークからみた八島ヶ原湿原

物見石からは、先ほど通過した八島ヶ原湿原を見下ろすことができます。「あそこから歩いてきたのかー」と感慨深め✨

次は、蝶々深山!

左にある山並みのピーク手前に蝶々深山、一番奥に建物がちょこんと乗っている山が車山。

写真手前のように背丈の低い藪笹の間を進むのですが、日中前後でも乾かない夜露にひざ下中心ですが濡れました。早朝にここら辺を通過する人は、スパッツを持っていっても良さそう。

先ほどの物見石のピーク同様、ゴロゴロとした岩が広がる蝶々深山へ。

蝶々深山 1836m 

「蝶々深山」なんて、とても雅なネーミングだなと由来が気になったのですが、調べたところ諸説ありで明確な起源は分からないとか。

蝶々深山では雲が晴れ、蓼科山を望むことができました。

中央のピークが蓼科山

ただ雲の流れはとても早く、またしても分厚い雲が垂れ込めてきたので車山登頂は翌日に。車山湿原を眺めながら車山肩方面へ。その道中、蝶々深山を振り返ると得も言われぬ美しい景色に来て良かったなと胸がいっぱいになりました。

蝶々深山を振り返る この写真が今回のお気に入り!

車山肩に到着すると、コロボックルヒュッテに並ぶ若い人たちで一気に観光地感が。この日は13時頃にヒュッテの前を通りましたが、20人ほどが並んでいました。

車山肩に到着

コロボックルヒュッテからほんの少し登った場所に見晴らしの良い場所があり、ヤマップでは「ビーナスの丘」と名前が付けられています。

ここからは八島ヶ原湿原から蝶々深山に続く山並みはもちろん、鷲ヶ峰やその奥に続く美ヶ原高原までも見渡せるビュースポットになっていてとてもおススメ!

絶景の穴場!ビーナスの丘からの眺望

この後は、霧ヶ峰インターへ向けて下山。

強清水バス停の少し先にある霧ヶ峰キャンプ場へ向かいます!

霧ヶ峰キャンプ場

霧ヶ峰キャンプ場は標高1600mの場所に位置し、7・8・9月の期間限定でオープンする市営のキャンプ場。中でも9月は土日祝と指定日のみの営業となり、今年度ラストの営業日にお邪魔しました。

キャンプ場基本データ
  • 霧ヶ峰キャンプ場
  • 〒392-0003 長野県諏訪市上諏訪13338
  • 現地電話番号 0266-52-2833(営業期間中)
  • 管理センター受付時間 9:00~17:00
  • チェックイン 13:00~
  • チェックアウト 12:00
  • 事前予約は受け付けていません。直接管理センターへ

公共交通機関を利用してアクセスする場合、最寄りバス停の強清水から徒歩で約600m・徒歩8分程の場所にあります。

管理センター

基本情報・注意点

令和8年度より指定管理者による管理運営と変更になります。

2026年から、霧ヶ峰キャンプ場が変わります!

詳細に関してはまだ不明ですが、管理人さんの話によると、そこまで大幅な変更はないものの主に利用料金が値上げされるとか。

とはいえこちらのキャンプ場、元々の利用料金がとても安い!

今回のキャンプでかかった費用を紹介すると…

  • テント(6人用以下) 1日1張・・・730円
  • 水道料・・・100円
  • ごみ処分料・・・100円 合計930円

キャンプに適した環境に水もあってゴミも処分してくれて、930円は破格すぎる!

他にも、薪500円・タープ520円・アーリーチェックイン200円など、どれをとってもお得な料金。

今後もキャンプ場として運営し続けられるような営業見直しをお願いしたいですね。詳細が分かったらブログでも取り上げたいと思います。

霧ヶ峰キャンプ場の主な施設

第1から第3テント場と広場があり、この中であれば基本どこにテントを張ってもOK。

どのテント場も平地が多い印象でした。

広場と第3テント場付近の様子

ゴミ捨て場…生ごみや燃えるごみを出す際にはビニール袋等に入れて口を縛るようにと書いてありました。

広場にあるゴミ捨て場
広場にあるゴミ捨て場

キャンプ場の中央(第3テント場)には、トイレと水場・自由につかえるかまどが置かれた炊事場があります。

水場
かまど

水洗式のトイレで、女性用は和式が2つ・洋式が1つありました。比較的きれい。

第3テント場にあるお手洗い

テントの設営とキャンプごはん

第1テント場で、ほどよく炊事場に近い場所で設営しました~

ペグが挿しやすい地面でした。わりと柔らかめ。

固定資産税のかからない移動式マイホーム

キャンプ場をぶらぶら探検し、お昼寝をしてから夕飯~!

主婦の宿命なのか、ここ最近は特にごはん作りが面倒で…。以前はテント泊でも手のこんだ料理をしていたのですが…そんなやる気はとうに使い果たしてしまったので今回もお手軽ごはん!

マルタイの皿うどんが98円で安売りされていたので、今夜の主役になってもらいましょう~!もちろん、皿うどんの餡もレトルト!トップバリューの中華丼は、うずらの卵が2個入っていてわりと具沢山。味も良く、非常用の備蓄としても定期的に購入しているお気に入りです。

セブンプレミアム インスタント豚汁
長野の地酒

今夜のお供に

霧ヶ峰の売店で、長野の地酒 宮坂醸造の真澄パールライトカップを購入。

それではみなさん、乾杯っ!

つまみは、セブンで買った焼きシシャモ。

マルタイの皿うどん開封~これで2人前って本当?少なすぎない?!(笑)

中華丼を湯煎で温め、麺にかけたら出来上がり~♪

想像通りに美味しかった!ただやっぱり少し量が足りなかったかも。

地面に散らばった麺はきれいに回収しました~

余談ですが・・・

テント泊などでカップ酒が飲みきれなくて困ったら、お味噌汁に使うのがおススメ!

カップ酒はだいたい180ml程度ですが、日本酒はアルコール度数も高く、2,3口飲めれば十分って人もいるかと思います。かく言う私も、飲みきれないことはないのですが、山では特に脱水や疲労感に繋がってしまうのでアルコールを少し控えたい…という意図もあり、よく汁物に使っています。

やり方は簡単で、お湯を沸かす前に日本酒をシェラカップに入れ1分程度煮立たせるだけ。そのあとに必要量の水を加え、沸かして汁物へ。

日本酒由来の旨味や香りが残るので、インスタントの安い豚汁がレベルアップ!日本酒が飲める人なら好きな風味なはず!

遠くで焚き火がパチパチとはねる音に耳を傾けながら日本酒を。日が暮れるとグッと気温が下がります。

ダウンジャケットを着て寝袋に入りましたがそこまで冷え込みは強くなく、空も曇ってきました。ほどなくして眠りにつくのですが、テントで寝るのにも慣れてきたように思います。

2日目 コロボックルヒュッテと車山高原

おはようございます。

2日目の朝は濃霧からスタート!

霧ヶ峰では年間200日以上も霧が発生するとか。

前も後ろも本当に何も見えなくなる瞬間があったりで、車にひかれないか怖かった~。

「きりが~みね~♪」のフレーズでおなじみの三菱エアコン。うちはリーズナブルな白くまくんです。

霧ヶ峰インターからは舗装路をはなれて山道へ。ススキや下草についた夜露でまぁ濡れる。

大行列のコロボックルヒュッテ

7:25頃 コロボックルヒュッテに到着

アニメ ゆるキャン△の主人公がツーリングで訪れていた山小屋で、私もボルシチが食べたい!

開店は9時、さすがに誰も並んでいないよね~早すぎたな~と思っていたら、なんと先客が10名www!人のことは言えないけど早っ!(笑)

8:10頃には30名程に列が伸び、9:00の開店時には私の目測ですが80名以上の大行列へ成長。開店に際しての説明では、列の後方は1時間半以上の待ち時間になるとアナウンスされていました。

この日は風もあって非常に寒く、私は山装備でしたから問題なかった(それでも寒い)のですが、私の前後に並んでいた観光客らしき皆さんは、スカートだったり軽装が多くて「服装間違えた」の声がちらほら耳に。

諏訪湖周辺と霧ヶ峰では標高差が1000m近くあるため、平地と同じ服装だと寒さに驚くことがあります。季節にもよりますが、早朝から並ぶ気概のある人はしっかり防寒着を持っていきましょう!

こんなに長時間並んで待ったのは、人生初かも…!(笑)

コロボックルヒュッテ入口

そして9時になり、いよいよ入店!

テラス席が人気のようですがあまりの寒さで店内へ。

木のぬくもりを感じる店内

ちなみに、開店と同時に入店できる人数は30名前後と思われます。
オペレーションの関係や、山小屋の雰囲気を大切にしたいという諸々の方針の上、空席を順次全て埋めるようなことはしないとか。確かに私の隣は空席のまま。その為、全体的に見てもぎゅうぎゅう感はなく、ゆったりとした空気が流れていて好印象でした。

そして待ちに待ったボルシチセット(1,700円)!

口の中でほろほろと溶けるような牛肉と具沢山のお野菜、それらのコクと旨味がスープにぎゅっと溶け込んでいて、なんだかホッとするような懐かしさのあるおいしさ。

自分で注ぐサイフォン式のコーヒーもなかなか面白いし、味がある。

山小屋独特の空気感も相まって、一度ぐらいは並んでみても価値があるのでは?と個人的には思います。

ここでひとつ注意なのは、

コロボックルヒュッテはあくまで山小屋だということ。

注文から提供の受け取り・下膳まで基本全てがセルフサービスで、お冷やの提供もありません(お水は100円のペットボトルを販売)。

その代わり注文から提供までは非常にスピーディーで、無駄の少ない工夫されたオペレーションのように感じました。客の回転は悪くないように思いますが、それを上回る来客と人気はしょうがないかな。待てる人はぜひ訪れてみて欲しいです!

車山(1925m)~車山高原・茅野駅へ

ビーナスライン

コロボックルヒュッテをあとにして、車山の山頂を目指します。

大小の石がごろごろとする道なので、ハイキングに適した靴でないと大変かも。

車山山頂にあるこの建物は、富士山レーダーの引退により登場した気象観測レーダー。平成11年から今に至るまで現役で稼働し続けているそうです。

手前中央が車山湿原 蝶々深山、山彦尾根が広がる

車山山頂では360度の大パノラマが広がっていて、白樺湖や八ヶ岳が見渡せるも東側も良いのですが、キャンプ登山1日目に歩いた蝶々深山や車山湿原が見渡せる北側の景色もおススメ!

車山神社の前に広がる眺望

眺望を満喫したら、車山高原方面へ下山。

リフトの誘惑もありましたが、徒歩で頑張ります!

車山へはリフトを乗り継いで行くことも可能

風になびくススキがきらきらと揺れ、秋の訪れを感じます。

蓼科山は雲隠れ…かなり広いススキ野原でした!

車山山頂から1時間ちょっとで麓に到着。11時発の茅野駅行き路線バスに乗ることができました。

茅野駅で購入したお土産情報は別記事にて!

これにて一泊二日のキャンプ泊登山、無事終了~!

ほど良い高低差のコースでしたがそのかわりに距離がしっかりあったので、テント泊装備の重さに慣れるのに良いコースだったと思います。初秋の八島ヶ原湿原や霧ヶ峰の見晴らしの良さは素晴らしく、コロボックルヒュッテのグルメも楽しめてとてもお得な気分♪ このぐらいのマイルドな山旅ができる場所、他にないかな~!良い場所があったら是非教えてください♪

最後までお読みいただきありがとうございました!

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